日記#1 『調髪』
みなさん、体調の方はどうですか?僕はそこそこです。
今日は、髪を切りに美容院に行ってまいりました。いつもと違うところに行くことにして少し緊張していたんですけども、とても話しやすく気さくな美容師さんに担当していただけて、なにやら心の窮屈感が"スッと"消えていくのを感じました。
さて、僕という人間は一度定着した環境をあまり変えたくない性質なのですが、そんな僕がなぜいつも行っている美容室から新しい場所に変えたのか、という話を今回はしていきたいと思います。
実は僕は割と最近まで大きめの事故にあって入院しておりました。時の流れというのは残酷でありまして、僕がベッドの上で仰向けになりながら窓の外に見える小鳥たちに名前をつけている間にも、刻々と世間はその姿を変えていたのでございます。
僕は退院した後、長い入院生活の中で伸びに伸びた髪を切るためにすぐさまいつも利用していた美容院に伺いました。しかし、そこに僕がいつも指名していた美容師の方の御名前はありませんでした。
どうやらその方は僕がいない間に産休に入られていたようで、僕は別の方に切っていただくことになったのです。しかしこの新しい美容師の御方が、如何とも言い難い感じだったのでございます。
その御方は、とてもチャラい御方でした。僕はどちらかと言うと"いんきゃ"の部類に入る人間でありましたので、その方と御話するのがとても大変でございました。
しかし僕という人間はどうしてこう弱いのか、その御方の上手な接客術に乗せに乗せられ、流されるまま「次は指名してくださいね!」という言葉に「はい!」ととても明朗に返事をしてしまったのでございます。
そのときの僕は、とても潔い笑顔でございました。
さて、そんなこんなで三ヶ月後、まぁこの日記を書いている日の前日でございますが、「予約...するか...」と僕はとても億劫な心持ちで予約フォームを開きました。しかしそこで僕は、思いもよらぬ光景を目にしたのでございます。
「無い...名前が、無い...?」
なんとたった三ヶ月の間に、そのチャラい美容師の方の御名前が、指名欄から忽然と消えてしまっていたのです。それだけではございません。なんと以前は五名ほど御名前があった指名欄に、店長と新人美容師の方二人の御名前しか無かったのでございます。
そこで僕は、とても怖くなりました。
「この三ヶ月の間に、なにか恐ろしいトラブルがこの美容院を襲ったのでは無いか?」
と。
そうして僕は、急いで別の美容院を探したのでございます。なるべくその美容院からは遠いところを探しました。そうして見つけたのです。接客が良く、仕上がりもとても満足できる、素晴らしい美容院に。
なぜたった三ヶ月の間に複数名の美容師が一斉に消えてしまったのか、僕にはわかりません。しかし、どんなことがあったとしても僕はそれを知りたいとは思えない。何故なら僕が望むのはただ一縷、安寧の中で行われる『調髪』だけなのですから。
〜完〜
◎要約
今日はいつも行っていた美容院の美容師さんがなじみの顔含めてかなり少なくなっていたので、「じゃあ別のとこ行くか」ってことで別の美容院に行きました。接客も仕上がりも良かったので、「また行きたいな」と思いました。
〜今日のラッキーアイテム!〜
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"ポルナレフのかつら"です!
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